【アンレス・テルミナリア】紹介・感想
目次
作品概要
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作品名 |
アンレス・テルミナリア(アンレス・テルミナリア ) |
ブランド |
Whirlpool (Whirlpool(ワールプール)オフィシャルWEBサイト) |
シナリオ |
近江谷宥 |
原画 |
水鏡まみず / みるくぱんだ(SD原画) |
OP |
体験版 |
|
あらすじ
ざっくり言うと、異能もの+学園もの。
主人公やヒロインは神から制約つきの能力を授かって、制約(運命)に振り回される感じのお話。
ちなみに学園は異能をもった生徒が集まった特別学校みたいな感じ。
以下公式サイトあらすじより
深い深い森の奥。
外の世界から隔離されたように……あるいは潜むようにして、杜ノ宮学園は佇んでいた。
この世界に生きる多くの人々は別の呼び方で、その学園を認識している。サナトリウム、と。
この学園には世界中から少年、少女が集められてくる。
日常生活を送ることも困難な異能……歪な『ギフト』をその身に宿した者の、最後の拠り所として。
学園を運営する『ギフト』研究組織、『ユズリハ機関』に大切に守られながら。なぜなら、彼らのその力は天にいる御方が与えた祝福であり恵みなのだから。
神がもたらした奇跡を恐れることなどは決して許されない。
それは神の意志の否定、神が作ったこの世界の否定になるのだから。主人公の少年、小早川祈も『ギフト』の発現によってこの杜ノ宮学園に招かれた一人。
彼に発現した特徴とは、
『自らが決めたひとつのことを除いて、新しい記憶を持ち越せない』
という奇怪なものだった。「キミは全てを忘れるわけではない。たったひとつのことは覚えておける」
「そのたったひとつを見つけることが、唯一、キミがこの学園で成し遂げるべきことなのだろうとボクは想像するね」
と誰からもらった言葉だったか、それだけが唯一の道しるべ。悩みながら、生涯の『枷』……孤独を胸に隠しながら、閉じた学園で静かな日々を送る主人公。
そんな彼の前に現れた一人の編入生、御厨恋。
彼女は「何も諦めたくない。この場所で青春の喜びを経験したい」と笑う。
そして「自分はもうすぐ死んでしまうから」……と。これは運命の意味を問う物語。神は確かにそこに存在し、それを少年達に問いかけ続ける
ヒロイン
恋
周りを巻き込んで突き進むタイプの行動派ヒロイン。
CV北大路ゆきの声が可愛い。
りな
猫耳ヒロイン。
猫耳が動きます。
CV澤田なつボイスの猫キャラボイス。
間違いなく最強スペックヒロインです。
シャロン
後輩ヒロイン。
しっかりもののツッコミ役。
おそらく体つきは全ヒロインの中で群を抜いてエロイ。
ルチア
先輩キャラだけど、実質年下の娘。
背伸びして失敗するシーンは可愛いし、単純に子供っぽい言動も可愛い。
悪戯好きの妖精的なキャラがCV小波すずに非常にマッチしてる気がします。
学園長
聖母。CVくすはらゆい尊し。
残念ながら攻略不可。このバグ早急に直していただきたい。
評価
内容 | 評価 |
---|---|
総合評価*1 | B |
シナリオ | ★★☆☆☆ |
キャラクター | ★★★★☆ |
グラフィック | ★★★☆☆ |
BGM | ★★★☆☆ |
主題歌(OP・挿入歌・ED) | ★★★☆☆ |
Hシーン | ★★★☆☆ |
システム | ★★★☆☆ |
【キャラゲー+シナリオ】
ややシナリオ寄り(だと個人的には思っています)にはなりますが、キャラゲーとシナリオゲーの両要素をバランスよく含んだ作品なのが特徴だと思います。
序盤~中盤はヒロイン同士や主人公とヒロインとの掛け合いといった日常を楽しむことができます。後述のキャラクターの魅力と相まってキャラゲーとして十分楽しめました。
そして、主に終盤にてシナリオゲーとしての面白さ、世界観やシナリオ・主人公と各ヒロインの心情描写といったものも楽しめるようになっています。ただシナリオの完成度が高いかと言われると正直微妙なところ。
【キャラクター】
みんな可愛い。
実際にプレイしてみればわかるけど、各キャラごとの性格がはまる。
それぞれ異なる性格のキャラがそろっているので、カバー範囲は登場人物の人数の割には広めな気がしています。
ヒロインとの掛け合いも面白いので、ヒロイン同士のバランスも良い印象です。
特に体験版にてヒロインと主人公との掛け合いを楽しめるので、興味がちょっとでもあれば、まずは体験版をプレイしてみるのが良いかもしれないです。
※割とどの記事でも「この作品のキャラはみんないい」的なこと書いてる気がしますが、最近どのブランドもいいキャラ用意してくるからそうなるのは当然だと思うのです。
【システム】
便利機能あるけど一部使いにくい。
お気に入りボイス等便利機能あるのはGOOD。
体感saveとload画面の読み込みが遅いのが気になりました。
あとお気に入りボイス登録時のアクションなさすぎて本当に登録できているのかわかりにくかったです。
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【注意】以下本編のネタバレが含まれます。未プレイの方はブラウザバック推奨
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攻略順
ヒロイン4人任意順で攻略後True。
個人的には
シャロンorルチア > りな > 恋 > True
がいいと思っています。
Trueルートが恋ルートの実質続きになるので恋は当然最後の方にプレイする方がいいですが、りなルートも割とTrueに繋がる要素も多いのでりな最後でもいいかもしれない。
感想
共通ルート
個性色の強めな4ヒロインとの日常が楽しくて結構良かったです。
各ルートの序盤学園祭までの部分は総じてキャラゲーらしい面白さが詰まっていたかなと思います。
また、主人公などの能力といった世界観の基本設定などもすんなり理解できるような内容だったのもよかったです。
シャロンルート
後輩ヒロイン。
ルチアが先輩でシャロが後輩なのがいまいち理解が追いつかないのは自分だけでしょうか・・・w
主人公に恋することで葬者連盟を裏切り主人公を守ろうとするシーン。
初回プレイ時は葬者連盟との対立や主人公への思いとの葛藤を「そうなのかぁ」という感じで追っていくような感じでプレイしていました。
ただ、Trueプレイ後についてはちょっと印象が変わりました。シャロが主人公の能力をおそらく正しく理解していたのだとすれば、シャロの恋と真実との葛藤がどんなものだったのか、各描写でどのように反映されていたのだろうかというのが気になるようになりました。
ある意味このルートはTrueプレイ後にプレイしたかったなと思います。
ルチアルート
「ヴァリニャーノ」が非常に言いずらい。
いたずら好きの妖精のようなキャラが小波すずの声と非常にマッチしてるなと常に思いました。
ルチアの行動が綺麗な起承転結を繰り返すのでなかなか楽しめました。
ギャク系の4コマ漫画のような面白さがありました。
ヴァリニャーノ神言教の設定が思ったよりシリアスだったので、ルチアに同情の気持ちが強まりました。一方で急に神様登場した時は理解が追いつかず、茫然と眺めてました。
作品全体にいえることですが、本作の神は本当に神かと疑問に思いました。神のくせしてご都合主義者で人間より人間らしい存在でした。
ちなみに、自分は基本的に、この子のような「娘にしたくなるような子」がヒロインのHシーンが苦手でござる。親心的なやつです、たぶんね。
りなルート
主人公に過去に関係する設定を回収するルートかなと思っていたのですが、それ以上の内容だったので作品全体で一番驚いたルートでした。
正直True読むまで、このルートの内容あんま理解できなかったです。。。
主人公から見えないという設定の都合上、りなルートでりなのセリフが増えるのでりなを沢山堪能できたのがよかったです。特に序盤は恋やルチア達と友情を深めるようなシーンも多かったのが良きでした。
CV澤田なつ最高!!
※お気に入りボイスは澤田なつ&くすはらゆいBOTとなりました。
恋ルート
Trueルートがある関係上仕方ないのかもしれないですが、
主人公と恋の能力設定の説明がぼかされるので推測でシナリオを追うことになるのが、プレイしててしんどかったです。この辺あんま読み手に優しくないなと思いました。
キャラの性格が苦手でしたが、CV北大路ゆきの声が可愛いので総じて好きでした。
Trueルート
終盤の主人公が自身の手で新しい未来に踏み出す展開はよかったです。
クライマックスのCGは全体的に美しくてよかったです。天使学園長や最後の恋のシーン、CGとても綺麗でしたよね?
CGあんなに綺麗なんだから別シーンでもっとCG出して欲しかったなと思ったりします。特にシャロや学園長の戦闘シーンを立ち絵だけではなく、一枚絵のCG等で欲しかったです。
↑神聖CG
ただ、主人公というよりは、もう一つの人格イノリの活躍のような気がしたので、ちょっともやっとはしています。原種主人公人格の成長を感じられるようなシーンや成長過程の描写がもう少し丁寧に描いていてもよかったのかなと思います。
また、終盤はまぁまぁ面白いものの、終盤に至るまでがちょっと退屈に感じました。
正確には共通は面白い⇒中盤がちょっと退屈⇒終盤盛り返す って感じ。
中盤のシナリオが主人公の能力ありきの話であるのに対し、主人公の能力の謎が曖昧なので、読み手としては理解しにくく、面白さを最大限感じることができなかったのかなと思っています。というよりも各個別ルートがTrueルートプレイ後じゃないと理解できないような気がしたので、Trueの後に個別ルートを振り返り2週目プレイがいいのかもですね。
「なるほど!」といった納得付きの驚きではなく「へぇ」程度にとどまってしまったので作品を楽しみ切れなかったのが残念でした。
まとめ
学園長攻略できないのはおかしいので審判を下したいです。
*1:評価はS、A+、A、A-、B+、B、B-、C~で評価しています。