【乙女とふれあう、ひとつ屋根の下】紹介・感想
※女装主人公・男の娘もの
目次
作品概要
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作品名 |
乙女とふれあう、ひとつ屋根の下 |
ブランド |
ensembleSWEET |
シナリオ |
水瀬拓未 |
原画 |
Go-1 |
SDイラスト |
のいと |
OP |
体験版 |
あらすじ
女装主人公・男の娘もの作品
主人公はスランプなうの小説家(百合小説書いてる)
スランプを脱出するため、女装して女子寮の寮母としてヒロイン3人と生活するお話。
以下公式サイトあらすじより
乙女同士の恋愛を繊細に描写することで人気を集めながらも、
メディアに一切露出がない謎多き百合小説家、五百雀いおじゃくつむぎ。
その正体は、久瀬尚文くぜなおふみという男性だった。しかし、そんな彼も現在スランプの真っ只中。
ある出来事が切っ掛けで、1年近く執筆がストップしている状態だった。
煮詰まった時のとっておきの打開策である『女装』を試みるも、成果はなし。そんなとき、尚文の姉で、担当編集でもある諒香から、作品作りのインスピレーションを得るための手段として、
「女子寮の管理人をする気はないか」と提案される。
ある名門女学園の学生寮が、急な改築工事をすることになったため、仮設寮の寮母を探しているという。反論むなしく『寮母』として、
住み込みで働くことになってしまった尚文。
彼――もとい彼女は、文森菜桜という女性として、
3人の女学生とひとつ屋根の下で生活することに。
ヒロイン
主人公
男の娘
男の娘ものの利権・主人公フルボイス。
優しい青少年が優しいお母さんに化けるイメージでよいと思います。
ちなみに本作では♂フォルムと♀フォルムで立ち絵や声質が異なる(♂フォルムが草食青少年、♀フォルムが母の声となる)
深織
THE・真ん中のヒロインタイプ。
学園会長を務めるしっかりもののできる子。
大人しいタイプというよりは誰とでもお喋りする感じ。
CV北大路ゆきの声が可愛い。
アニェス
ロリ枠。
日常からHシーンまでひたすら主人公の母性本能を擽る甘々キャラ。
一方で、お嬢様という設定から大人ぽい落ち着いた言動が多いというのも特徴。
伊久乃
大人しい性格の文学少女。
ただコミュ障ということではなく、物静かなだけで普通に会話はする子。
主人公公認の可愛いパジャマを着こなすギャップ萌え戦士。
評価
内容 | 評価 |
---|---|
総合評価*1 | A |
シナリオ | ★★★★☆ |
キャラクター | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★☆ |
BGM | ★★★★☆ |
主題歌(OP・挿入歌・ED) | ★★★☆☆ |
Hシーン | ★★★☆☆ |
システム | ★★★☆☆ |
ミドルプライスの作品としてはボリュームは十分あり、内容の面白さもフルプライス作品に引けを取らない完成度です。
【シナリオ・世界観】
「女装主人公(男の娘)」という設定以外は奇抜なシナリオや設定は割と控えめ。
設定の独自さによる面白さではなく、登場人物のまったりした日常生活による面白さを描いたTHE・キャラゲーの作品。
シナリオよりもキャラ同士の会話や恋愛といった日常を楽しみたい人向け。
【キャラクター】
こちらも比較的第一印象のインパクト控えめな印象。
ただ物語(日常)を通して少しずつキャラの魅力が生かされるような内容の作品なので、満足度は十分得られると思います。体験版をプレイしてから購入検討してもいいかもです。
Hシーンもミドルプライス作品としては十分な量かなと思います。
サブキャラも少なめではありますが、いいキャラを厳選されていた印象でした。
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【注意】以下本編のネタバレが含まれます。未プレイの方はブラウザバック推奨
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攻略順
3ルート分岐。特に順番指定なし。
個人的には伊久乃ルートが最後がいいかなと。
感想
【シナリオ・設定】
キャラのインパクトは全体的に控えめ。
また、女装主人公(男の娘)という強い設定はあるものの、それ以外ではシナリオやキャラ設定にインパクトの強めな奇抜要素はなし。
しかし、キャラ同士の絡みや各ルートの主人公とヒロインとのイチャイチャ(アダルト面)が非常に楽しめました。とんがったシナリオや世界観ではなく、学園寮での日常というマイルドな要素から作品の面白さを表現する点が良いと感じました。キャラゲーとしての面白さを十二分に惹き立てる良作でした。
【主人公(男の娘)】
本作の主人公の魅力が強すぎず弱すぎずといったところ。
「男の娘の魅力が足りない!」と不満に感じる人もいるかもしれないですね。
攻略ヒロイン3人がルート内では個性や押しが強くなっていたので、個人的にはちょうどよいと思いました。
作品全体で主人公の性格の良さが表れるシーンが多かったので、主人公への好感度は高め。近作の主人公は陰キャの腰抜けが多いので、他作品の腰抜け主人公諸君は本作主人公を見習っていただきたいです。
強いての気になったのは男と女装(男の娘)で声変わりすぎだろという点とHシーンで女装(男の娘)の声出している点。
共通ルート
主人公とヒロインとのまったりとした日常。
特筆面白いというわけではないが、共通ルートとしては十分の内容だったかなと思います。
ルートでもいえる話ですが、女装主人公(男の娘)設定を活かした描写が多かったのは評価点。ヒロイン視点からは男がいるとは思っていないから割と隙が多く、そこに過敏に反応する主人公という描写は王道ながら面白かったです。
深織ルート
真面目でしっかりものの女の子。
男の娘との出会いでドSに覚醒。
主人公が攻略するというよりも、主人公が完全に攻略されている構図になってて笑いました。でもエロかったです。
共通ルートで下着見せていたのでHシーンでも下着期待していました。しかし、この子全然下着見せてくれなかったのが地味ながら結構不満でした。
主人公へのファンレターという形で主人公との関わりがあるシーンがあるものの、あまりその設定や描写をシナリオ展開で活かせていないように若干感じました。主人公や深織の成長(スランプ脱却等)をもう少し深堀してもよかった気もしています。
ただ、深織とのイチャラブシーンはとても可愛く満足です。
アニェスルート
主人公の母性本能を刺激する小娘。
甘甘ボイスで「ママン」って呼ばれて落ちない男の娘はいないですね。
このシーンのインパクトが大きすぎて他のシーンの感想がどっかに飛んでいった。
言葉では感想語れないので実際にプレイしてママンになってください。
プレイ前では予測不可の可愛さとエロさを持っており、それが男の娘ものゲームに噛み合っている素晴らしいキャラでした。
伊久乃ルート
かなり完成度の高いルートでした。
特に主人公と伊久乃の成長というシナリオ展開が非常に素晴らしかったです。
スランプで小説が書けない自分自身を変えるべく寮母となった主人公。
夢や目標がない自分自身を変えるべく前進しようとする伊久乃。
「今の自分を変えたい」という共通の意思を持つ2人が互いに影響されながら確実に前進する、成長するという非常に丁寧なシナリオが良かったです。
特に伊久乃の台本を作成する姿や主人公の伊久乃への後押しや優しさをみせる姿、小説を練る主人公の姿等、ルート内のシナリオでの主人公・伊久乃の行動によって互いに影響されながら、一歩一歩前に進んでいる姿を描いている点が丁寧だと感じました。物語を通して確実に成長しているって実感湧くって感じで私は好きでした。
伊久乃に影響され、小説のプロットをより自分が納得する完成度まで追い求める点も細かいながら好きな描写でした。深織ルートよりも小説スランプ脱出に納得感が強かったです。
ルート内での伊久乃の魅力が高かった点も評価点です。
大人しい文学少女という設定とは相反する動物パジャマや寝ぼけ等天然プレイといったギャップ萌え要素がある種定番ですが、これがオタクに刺さります。
また、同じく定番要素のむっつりスケベ要素。お部屋でのひとりエッチは江戸かったです。ただ図書館でやっちゃうのはちょっとやりすぎかなと思いましたが・・・学校の図書室ならともかく公共の図書館はねw
↑汎用画像
また、シナリオの演出もすこれる描写が多かった点も満足度が高い要因です。
特に告白シーンはシナリオの良さも相まって非常に良かったです。あのやりとりをしてからのキスシーンたまらん。しかし、ちゃんと見て欲しいからって主人公に眼鏡をかけるとか可愛すぎませんか?
このルートは細かいところですこれる演出入れてくれるが神。主人公・伊久乃と諒香・摩冬の姉妹カップルがそろったCGに壁ドン。
ED最後の眼鏡文学少女CG。
可愛すぎ神です。いや女神です。
↑ED流れてこのCG。余韻ぱないっす。
まとめ
作品全体としてまったりした日常を堪能できて満足。
それに加え、伊久乃ルートがすこすぎて大満足でした。
私自身が凝ったシナリオの作品が好きなのですが、そんな私でも楽しめる良作のキャラゲーでした。
余談
Hシーンのヒロインの目つきがルビサファ期のエアームドに似てる気がしました
*1:評価はS、A+、A、A-、B+、B、B-、C~で評価しています。